波長の法則または親和力の原理などと呼ばれる法則があり、似たような性質の人や霊的存在が引き寄せられるというお話は知られているかもしれません。
これとは別に、霊的に敏感な体質を持つ人には、いろいろな訪問客が訪れたりします。いわゆる「迷子になってしまった霊」だったりします。
地上をさまよっている霊、というとそれだけで怖いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、私たちは死して肉体を離れても、生前の人格そのままです。ですので、迷子の霊というのも、基本的にはごく一般的で善良な人がほとんどです。街で人に道を聞かれるのと同じような感じで「すみませーん」と声をかけられたりもします。なぜ私に声をかけたのかと一度聞いたことがあるのですが、答えは「光っていたから」とのこと。どうやら霊的に敏感な体質を持つ人は、霊の方から見て少しばかり目立つようなのです。
ただごく稀に、ちょっと迷惑だな、と思うような出来事もあったりします。
数年前のある日。自宅で午睡をしていたのですが、突然誰かに腹部に抱きつかれたのです。自宅には私しかいませんし、鍵もかかっています。見知らぬ男性の霊的なエネルギーでした。かなり苦しかったのと気持ちよく寝ていたところを起こされて、私も多少ムッとしました(笑)それで気合を入れて「えいっ」と投げ飛ばしたら、自分もびっくりしたのですが、なんと成功しました。投げ飛ばした方向に掃き出し窓があったのですが、飛ばされた霊が通過する瞬間、物凄い音を立てて揺れました。霊は質量がないため物質をすり抜けます。この時の音と振動は物理的心霊現象と呼ばれるものでした。
この男性が肉体を持った人であれば警察を呼ぶなりできるのですが、霊に抱きつかれたからといって警察は呼べません。
その後どうしたかというと、まず自分の守護霊にプロテクトをお願いしつつ、まだこちらをうかがっている様子の霊に「人を害する行為はマイナスのカルマを深めて必ず報いを受ける」等のお説教をしました。まさか、霊を投げ飛ばした上で説教をする日が来るとは思いませんでしたが、印象深い経験となりました。
地上生活において自分のことは自分自身で最善を尽くす必要がありますが、悪意のある霊的な現象に対しては霊的な世界が力を貸してくれます。このような現象に遭遇した場合、まずは自分の守護霊に願い出て守ってもらいましょう。かなり即効性があります。このような迷子の霊も肉体がないだけで私たちと同じ人間です。やみくもに霊を怖がらない、必要に応じて毅然と対応する。また、自分がやがて人生の終焉を迎えた時に、万が一にも迷子にならないように。そのためにはやはり霊や霊的世界に関する正しい知識が必要だと思います。
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