日本はGWに入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
最近、あるホメオパシーの有名な先生の講演を聞く機会があり、思うところがあったのでシェアしたいと思います。
ホメオパシーは私たちが本来持っている自然治癒力に働きかけて病気や症状を治したり緩和する代替医療で、その人の心や霊性の問題もとりあげるので、霊的真理を勉強する方々になじみのある部分も多くあります。
講演では、人生は苦しみの連続だが、それを苦しみと思わず感謝することで成長できる、人の役に立つ人生を送ることが人生の目的だ、霊性を向上させるのが大事だと話されていました。これは、シルバーバーチの霊訓の中で、繰り返し繰り返し説かれている霊的真理、フィロソフィーと同じですね。ホメオパシーとスピリチュアリズム。アプローチは違っても、目指すゴールは一緒なんだなと思いながら講演を聞いておりました。
ところが、その講師が続けて霊性の向上について自分の思いを話したときに、あれあれ?それはちがうのではないかとびっくり。
講師は(ご本人いわくカルマにより)足を痛めていて、一緒に霊性の向上を目指している仲間たちが“霊性向上ができる”山に登るのに、自分は一緒に上ることができず、“霊性の向上ができない”、何とも苦しい思い、辛い思いである。そして仲間たちが山に登って“霊性が向上した”と言うのを聞いて、ますますうらやましく思う気持ちも出てくるところをぐっとこらえて、仲間たちの霊性向上を喜ぶ、その心構えが大事とのこと。
これは違いますね。ある山に登っただけで霊性が向上するということはないはずです。
私が理解するところのシルバーバーチの霊的真理によると、霊性の向上は、人のために役立つことをする「行動」の積み重ねによってのみ可能で、その「行動」も「動機」が肝心です。利他の気持ちで行っているかどうか、その行動はエゴに基づくものではないか、ということではかられるものになります。
山に登ってすがすがしい気持ちになることはあると思いますが、それで霊性が向上することはありません。パワースポットに行ったり、パワーストーンを身にまとい、元気になるかもしれませんが、霊性の向上には何の影響もありません。
何か宗教的な組織に入って毎週礼拝して、機械的に祈るだけで利他の行動が伴わない場合は、霊性の向上はのぞめません。
自分の人生に与えられた一つひとつの課題に真摯に向き合い、一つひとつ乗り越え、人の為に自分が何ができるのかを考え、どうか私を人のために役立ててください、私を使ってくださいと霊界に思いを伝え、今できることを行っていく。その地道な地味な行程を一歩一歩、進むことで、少しずつ霊性が向上していく、と私は理解しています。
もちろん、ホメオパシーの先生や学んでいる方で正しい理解をしている方もいらっしゃるはずなのでホメオパシー全体を否定するものではありません。私も症状に応じてレメディをよく使っております。
大変有名なホメオパシーの大家のお話でしたので、少しおかしなところがあってもそのまま全部受け入れてしまう受講生が多いのではないかと危惧したのでした。
あれ?と気づくことができるようにするために、霊的真理の勉強をし続けたいですね。
Nao
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