数日前テレビのニュースで、奈良県のある村でバーベキューが禁止されているにも関わらず、そこでバーベキューをして、その上ゴミを放置する人が年々増えて困っているというニュースを目にした。
まさか天川村ではないだろうな…。その嫌な予感は的中することとなった。
問題となっている場所は、私が心引かれて何年か前に訪れた天河大弁財天社が鎮座する天川村であった。
私は愕然とした。
バーベキューをしている男性の足下にはタバコの吸い殻が散らばっていて、記者から「この吸い殻はどうするんですか?」と聞かれると、その人はふざけた様子で「これは自然に帰すってことで」と答えた。
人が見てないからいいや、バレなければ良いではないか。
そのような考えは物質世界にどっぷり浸かり、目に見えるモノだけを神としてきた証。
しかし日本には本来、目に見えない者を敬う文化があり、教えがある。
それは今でも私たちの中に脈々と流れていると信じたい。
『お天道様が見ているよ。』
人が見ていなくたって、ちゃーんと見ている存在があり、なにより、自分自身に宿る神性がいつもあなたを観ているよと。
そして、天に吐いた唾はいずれ自分に落ちる。
この場所に限らず、その土地や地域にはそこを護っている目に見えぬ存在があり、土地でも何でも人間は一時、それらを大宇宙からお借りしているに過ぎない。いずれはお返しするのだ。
今回の事にしても、見えぬ存在、そして何よりご自身の神性に気づかれることを切に願う。
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