私たちがいう「年齢」とは、一体何を指しているのでしょうか。
実はこれ、「肉体の年齢」を指しています。
”おぎゃー”と生まれてから一年が経つと1歳。10年が経つと10歳というように、大方平均して成長する肉体の歳を指しているんですよね。
これは言わば自動車や建物といった物質と同じ。
車も新車から5年、10年と乗り続けているとオイル漏れしたり、タイヤがパンクしたり、エンジンが故障したり、塗装が剥げてきたり。その度に修理したり、メンテナンスしたり。
物質は年数の経過と共に大方同じように成長し、やがてその寿命を向かえます。
しかし「魂」はと言うと、年齢があるとすれば、これは肉体の年齢とは別ですね。
肉体のように、一年経ったから1歳になり成長すると言うものではありません。
その証拠に、何十年生きても我がままな人、人の気持ちが分からないままの人、自分勝手な人もいますし、かと思うと4、5歳ぐらいでも、思いやりがあって周りに気を配れる子もいます。赤ちゃんや子供の頃は肉体が成熟していないが為に、その表現方法が未熟なだけです。
ではこの魂の成熟度の差はどこからくるのでしょう。
これは前世からの経験の差といえるのではないでしょうか。
つまりは前世で学んできたことの蓄積の差。
親子でも子供の方が精神的にずっと大人で理性的で、子供から学ぶ事が多いご家庭などをよく目にします。
この場合、子供は親よりもこの世に生まれたのは後ですが、「魂」は親となった人よりもずっと先輩であり、それだけ魂の上では経験が豊富であるという事が言えます。
そしてこの魂の成長は、皆平均して成長するものではなく、人によってはずーっと停滞したままだったり、マイナスに転じたり、急激に成長する人もいたり…と十人十色。
また物質である肉体と違って「魂」には寿命が無く、永遠に存続するものであって、平等に進化・向上の道が与えられています。
私はこの事に気づいてから、人をいわゆる年齢や、その人がまとっている物で判断したりすることを止めました。人間の本質である「魂」を見るようにすることで、本当のその人が視えてくるのですから。
ともあれ、瞬間湯沸かし器のように感情が突出する私は、魂の上ではまだまだ未熟なんだろうなと思う今日この頃です。
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